岩手県盛岡市の歯科・口腔外科・小児歯科・矯正歯科
安全・安心・優しい医療をご提供。みなさまに”よりそう”そんな場所でありたい。

〒020-0121 盛岡市月が丘3丁目30-20
診療時間 / 月火水金土 9:00~12:30 13:30~17:30 休診日 / 木曜・日曜・祝日

親知らずについてWisdom teeth

親知らずは、10代後半から20代にかけて生えてくる最後の永久歯です。
顎のスペースが不足している場合、斜めに生えたり一部だけ顔を出したままの状態になりやすく、その結果、歯ぐきの腫れや痛み、虫歯、歯並びへの影響を引き起こすことがあります。

親知らずがもたらす口腔内への悪影響

以下のような状況がある場合、親知らずはただの歯ではなく“トラブルの芽”になることがあります。

1、炎症や組織への圧迫

狭いスペースに傾いて生えることで、周囲の歯や組織を傷つけて炎症を引き起こすリスクがあります。

2、虫歯・歯周病リスクの増大

奥に不規則に生えていると歯ブラシが届きにくく、プラークが残りやすくなります。結果、虫歯や歯周病になりやすい環境を作ってしまいます。

3、歯並びへの悪影響

隣の歯を押すことで、ドミノ的に歯並びが乱れ、咬み合わせにも悪影響が出る恐れがあります。

4、咬み合わせや粘膜への障害

うまく噛み合わない場合、頬粘膜や歯茎を咬んでしまい、痛みや顎関節症の原因になることもあります。

5、口臭や歯肉炎の原因

ブラッシングしづらいために歯周病菌が繁殖しやすく、口臭や歯肉の炎症に繋がることがあります。とくに妊娠中はリスクが高まって注意が必要です。

抜歯のタイミングについて

おすすめのタイミングは 20歳前後(16歳〜20代のうち) です。
この時期は骨が柔らかく、歯の根の成長も未完成なため、抜歯の難易度が低く回復も早いとされています。将来のトラブルを予防する意味でも、早めの相談・処置が望ましいといえます。

「痛くなってから抜けばいい」は本当?

「親知らずは痛くなってから抜けばいい」と思われがちですが、実際には症状が出る前に抜歯しておいた方が安心です。炎症が起きている状態では麻酔が効きにくく、処置後の腫れや痛みも強くなることがあります。反対に、症状が出る前であれば比較的スムーズに抜歯でき、治りも早いのが特徴です。

痛みが出る前に抜歯

  • 簡単
  • 治りが早い

痛みが出てから抜歯

  • 腫れが出る
  • 治療が大変

抜歯の流れ

  • 1. 診査・診断
    (レントゲン・CTで確認)

  • 2. 麻酔
    (痛みを抑えた状態で処置)

  • 3. 抜歯
    (シンプル or 外科的処置)

  • 4. 止血・縫合

  • 5. アフターケアの説明

抜歯に伴うリスクについて

親知らずの抜歯は、位置や生え方によっては以下のようなリスクを伴うことがあります。

  • ⚪︎ 一時的な腫れや痛み
  • ⚪︎ 出血
  • ⚪︎ まれに神経や隣接する歯への影響
  • ⚪︎ 傷口の治りが遅れる「ドライソケット」

当院では口腔外科専門医が事前にしっかりと診断・説明を行い、リスクを最小限に抑えた安全な治療を心がけています。

ドライソケットについて

抜歯後、通常は血の塊(血餅)ができて治癒が進みますが、これが剥がれてしまうと骨が露出し「ドライソケット」と呼ばれる状態になることがあります。
強い痛みが長引く原因となりますが、適切な処置を行えば改善します。
当院では、抜歯後のケア方法をしっかりご説明し、万一の場合も迅速に対応いたしますのでご安心ください。

当院の特徴

口腔外科専門医が担当し、正確な診断と高度な技術で安心の治療をご提供します。麻酔や術後ケアを工夫し、できる限り痛みや腫れを抑えた治療を心がけています。抜歯後の経過観察も丁寧に行い、不安が残らないようサポートいたします。

ご相談ください

「抜いた方がいいのか迷っている」
「将来のトラブルを避けたい」
といったご相談もお気軽にどうぞ。
専門医が親知らずの状態を丁寧に診断し、必要性や最適なタイミングをご提案いたします。

よくある質問(Q&A)

親知らずを抜いた後、どれくらいで日常生活に戻れますか?

通常は数日で日常生活に戻れます。腫れや痛みも1週間ほどで落ち着くことが多いです。

全ての親知らずを抜いた方がいいのですか?

真っ直ぐ生えていて噛み合わせや清掃に問題がない場合は、必ずしも抜歯の必要はありません。診査・診断の上でご提案いたします。

抜歯は痛いですか?

当院では局所麻酔を十分に効かせてから処置を行いますので、抜歯中の痛みはほとんどありません。術後もできる限り痛みを抑えるよう配慮しています。

ドライソケットにならないために気をつけることは?

術後しばらくは強いうがいを避け、喫煙やストローでの飲み物も控えることが大切です。適切なケア方法は当院で丁寧にご説明いたします。